パン屋のお金とカジノのお金はどう違う?ミヒャエル・エンデの夢見た経済・社会

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    JUGEMテーマ:読書

     

    久しぶりにエンデ関係の本を読んでみました。こちらはエンデが晩年テーマとして取り上げていた事が多かったお金についての話題がまとめられている本です。経済関係の本と言っても良いと思います。

     

    この本が出版されたのは2001年。19年前です。段々と日本の経済はこうなっていくだろうと予測されていた事がその通りになっていて、何故国は回避する事が出来なかったのだろうと思います。

     

    同じお金でもパン屋のお金とカジノのお金は違う。パン屋が手にするお金は対価ですが、カジノで手にするお金は不幸になった人から回って来たお金(銀行や投資の利子も同じだと言っています。)です。

     

    「環境破壊はお金になる」「地球上の5分の1はどんどん金持ちになり、残りはどんどん貧しくなっていく」「チューリッヒの街はきれいなのか?」考えさせられる話題が多かったです。

     

    随分前に読んだ「モモ」についての話もありました。「効率的になっても心のゆとりを忘れてどんどん薄っぺらいものになっていく生活」、「精神の自由がない世の中」......本当にその通りだと思います。大人だけでなく、子供なのに夢を持っていない子も多いと感じます。

     

    最後に衝撃的だったと言うか、エンデらしいなと思った話がありました。病床に伏していた時、エンデは死の世界に関する本を読んでいたそうです。そして、「知らない世界に行く事が楽しみ」と語ったそうです。おそらく彼は本当にそう感じていたのでしょう。

     

    どんな事であっても味方を少し変えるだけで違う受け止め方は出来ますが、ここまで出来るとは流石エンデです。又、エンデの作品を読んでみたくなりました。

     

     


    ジム・ボタンの機関車大旅行

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      評価:
      ミヒャエル・エンデ
      岩波書店
      ¥ 950
      コメント:流石エンデ!ユーモアたっぷりの面白い作品でした。

      JUGEMテーマ:読書

       

      他の本も読んでみたいなと思いつつ......何年も経ってしまいました。

      先日図書館で見つけて借りてきました。

       

      エンデはなんの構想もなく適当に書いてこの作品を仕上げた様です。

      それにしては凄すぎます。発想も何もかも!

      モモと同じで読書を進めていると頭の中に色付きの主人公や景色が浮かびます。

       

      ちょっと感動したのが「見せかけ巨人のはなし」の中に出てきたセリフです。

      見せかけ巨人のトゥー・トゥーさんは本当は普通の人なのですが、

      遠くなれば遠くなるほど大きく見えるのです。

      その為に誰も友達になってくれず、誰もいない砂漠(世界の果て)のオアシスに住んでいます。

      恐ろしそうな巨人がとても悲しそうな顔をしているのに気付き、2人は恐る恐る近づいていき

      その巨人は実は「見せかけ巨人」であることに気づきます。

       

      「何か特別なところのある人間と言うのは多いものですよ。

       例えばボタンさんは黒い肌をしておられますよね?

       生まれつきの事で、別に変でも何でもない。そうでしょう?

       黒であっても、ちっとも構わない。

       ところが残念ながらそう考えない人が多いんですよ。

       自分が例えば白いとすると、その色が正しいと思ってしまって

       黒い人にちょっと反感を持ったりするのですね。

       人間はどうしてこうものわかりが悪いのか、困ったことです。」

       

      子供の本であるのにこの様なメッセージが書かれている

      .....と言うか子供の本であるからこそ、読む子供達にお話しを通して

      偏見のない考えを持つ事の大切さを判って欲しいなと思います。


      パパラギ

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        評価:
        岡崎 照男,ツイアビ,Tuiavii
        立風書房
        コメント:せわしない世界で生きる私達について考えさせられます。

        JUGEMテーマ:読書

        熟せば ヤシは葉も実も落とす
        パパラギの生き方は
        未熟なヤシが 葉も実もしっかり
        かかえているようなもの
        「それはおれのだ!
        持っていっちゃいけない
        食べちゃいけない!」
        それじゃどうして 新しい実がなる?
        ヤシの木のほうが
        パパラギよりも ずっとかしこい

        パパラギとは白人のこと、見知らぬ人のことを表す西サモアのネイティブ達の呼び方です。

        西洋人が文明を原住民に伝えようとしますが、彼らはそれらが素晴らしいものだとは思えないのです。

        物がたくさんなければ暮していけないのは貧しいからだ。パパラギは貧しい。だから物に憑かれている。物なしにはもう生きていけない。   〜たくさんの物がパパラギを貧しくしている〜より

        私達は時間に追われて生活しています。その事に対して酋長は以下の様に語っています。

        時間というのは、ぬれた手の中の蛇のようなものだと思う。しっかりつかもうとすればするほど、すべり出てしまう。自分で、かえって遠ざけてしまう。  〜パパラギにはひまがない〜より


        この本を読むと便利過ぎる世の中で毎日を過ごしている私達の生活について考えさせられます。

        独酌余滴

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          評価:
          多田 富雄
          朝日新聞社
          ¥ 630
          コメント:作者が軽い酩酊の中で考えた余滴だそうです。人に読んでもらう事を意識してではなく、自分が感じたままを書いていてかえって心に響く気がしました。

          JUGEMテーマ:読書

          子供が受験予定の中学の国語の入試問題に使われた本です。
          問題文を著作権の関係で記載出来ないとあったので図書館で借りてきました。
          この作品は作者が軽い酩酊の中で考えた余滴だそうです。
          人に読んでもらう事を意識してではなく
          自分が感じたままを書いていてかえって心に響く気がしました。

          心に残った作品の中からいくつか紹介したいと思います。

          <インコンビニエンス・ストア>
          ヨーロッパは専門店が殆どで、主婦は歩かなくてはいけなくても本当に欲しい食材を求めてお店に出掛けている。日本ではコンビニで色々な種類のものが売られているので便利ではあるが、これは本当に良い事なのだろうかと作者は疑問に思うと言う内容が書かれています。

          しかしこの便利さと引き換えに
          生活の中にあった豊かで価値のあるものを失って来た事も確かだと思う。
          文房具も衣料品も日用品も、どのストアで買っても同じものだとすれば
          人間の生き方そのものまで平均化されてしまう。
          コンビニの普及は、明らかに文化の破壊につながったのだ。
          コンビニエンスを優先させたために個別的な文化を失った日本人が
          本当に国際社会で生きてゆけるのか。


          <人それぞれの時計>
          仕事でインドに旅した時、現地の人と時間の事で作者は衝突した。
          時間を間に合わせる為に取り敢えずの仕事をするのではなく、自分のやり方で納得できる仕事をしているインド人青年の様子を見て間違っているのは自分の方ではないかと作者は感じたと書かれていました。

          私達は全ての人間が同じ時計で働いていると思っている。
          万人が同じ時計で生きていると思っていた私の方が間違っていたのだ。
          異なった文化や習慣を持っている民族は、異なった時間の計り方をしている。
          人それぞれに刻み方の違う時計を持っている事を再確認しなければ、
          これからの国際社会を生きる事はできないのだから。


          Les Miserables

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            評価:
            Oxford University Press
            コメント:映画では全部判らなかった背景等が判ります。Stage1のレベルですので無理なく読めると思います。

            評価:
            コメント:コメントは不要ですね(笑)素晴らしい作品でした。

            JUGEMテーマ:読書

            以前劇場でこの映画を見ました。
            それまではお恥ずかしながら詳しい内容を知らず........素晴らしい映画だなと思いました。

            映画を見た後、子供はとても良かったと日本語の書籍を読んでいました。
            が.....私はそのまま(汗) 

            今回主人が何かちょっと読める洋書が買いたいとたまたま選んだのがこの本でした。

            Stage1と難しい単語がなく読み易いです。しかし、映画では判らなかった背景が簡単に判りました。英語の勉強を開始したばかりの方や中学生も楽しめると思います。

            太陽の子

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              評価:
              灰谷 健次郎
              角川書店
              ¥ 680
              コメント:涙が止まらない.......考えさせれる1冊でした。

              JUGEMテーマ:読書

              子供の志望校の過去問で扱われた作品です。著作権の問題から問題に本文が掲載されておらず、図書館で借りてきて、子供が夢中になって読んでいたので私も読んでみました。

              神戸に住むふうちゃんの両親は沖縄出身、お父さんは心の病気を患っています。お母さんが1人で切り盛りする沖縄料理の店には、常連の沖縄出身者が集まり、皆良い人達ばかりです。ある日1人の沖縄出身の不良少年キヨシと出会います。彼との出会いにより、ふうちゃんは戦争中の沖縄の事実に目を向けるようになり、戦争を経験した沖縄の人達の忘れられない苦しみや人の心の温かさを知って行くと言うお話です。

              .......こう書いてしまうと、なんだかどこにでもある様なお話に聞こえるかと思いますが、読んでいて涙が止まりませんでした。途中で声を上げて泣いてしまう位、本当に感動しました。数年前に沖縄に行って、ひめゆり資料館等の戦争に関する施設を訪れていた事もあると思います。

              日本で唯一地上戦が行われた沖縄の苦しみは、沖縄の人にしか判らないのだろうと思いました。米軍基地の問題も沖縄の人が我慢してくれればと安易に思う人がたくさんいると思います。米軍がいる事により潤う商売や収入が得られる人もいる事は確かだと思います。ですが、その反対に困る人もたくさんいるのです。

              同じ米軍基地がある横須賀でも利益がある人と不利益を被る人がいます。私が住んでいるエリアには米軍従事者が居住しており、過去に何度か騒音や生活習慣の違いによるトラブルがありました。同じ市内に住んでいてもこの悩みは誰でも判るものではないだろうと思いました。今は解決しましたがその時は本当に憂鬱で、そんな時沖縄の人は私達よりも、もっともっと嫌な思いをしているのだろうなと思いました。そんな事もあったのでこの作品を読んだ時は又特別な思いがあったのかもしれません。

              広島や長崎の原爆投下の件も忘れられつつあると危惧されていますが、感受性が強い小学生の内にこの様な本に触れ、子供達に戦争や原爆(原発)に対してきちんとした考えを持つようになって欲しいと思います。お勧めの1冊です。

              アーモンド入りチョコレートのワルツ♪

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                評価:
                森 絵都
                角川書店
                ¥ 460
                コメント:中学生の子供達が大人になって行く......心の成長と別れ、そして出発がピアノ曲にのって流れている様です。

                JUGEMテーマ:読書

                私が小学生の頃、進学塾の国語の問題で使われた作品の続きが読みたくて両親に本を買ってくれるようねだった物でした。

                子供も今同じ様に本を主人に買ってくれるようにお願いしています。そして、この作品もその一つでした。

                この単行本には「子供は眠る」「彼女のアリア」「アーモンド入りチョコレートのワルツ」の3つの作品が収められています。

                どの作品も登場人物は中学生の子供達。

                繊細で自由で、ある意味残酷なこの年頃の子供達が、ちょっとした出来事から大人への階段を上って行くのです。

                なんとも言えない透明感が漂ってくる様な素敵な作品でした。

                この作者の他の作品も是非読んでみたいと思います。

                タビハナ 広島・宮島・岩国

                0
                  評価:
                  ジェイティビィパブリッシング
                  ¥ 840
                  コメント:GWの広島・宮島旅行用に買いました。公共交通機関を使っての観光に良いと思います。

                  JUGEMテーマ:旅行

                  我が家の旅のスタイルは自分達のペースでの観光です。

                  そして、公共交通機関での移動が厳しい場合でなければ、なるべく公共交通機関を利用しての観光をしています。

                  ガイドブックを購入する際も電車やバス等の移動が比較的判り易い物を選んでいます。

                  今回の広島&宮島旅行用に選んだガイドブックはタビハナでした。

                  同じような旅行をされている方には使いやすいガイドブックではないかと思います。
                   

                  ガラスの仮面47

                  0
                    評価:
                    美内すずえ
                    白泉社
                    ¥ 420
                    (2011-07-26)
                    コメント:期待通りの展開で嬉しくなってしまいました。早く次の作品が読みたいです!

                    JUGEMテーマ:漫画/アニメ

                    夏休み中、ブログのお友達に発売になっている事を教えてもらいました。

                    旅行から帰ったらすぐに買わなくちゃと思いつつ、すっかり忘れてようやく昨日買いました。

                    前回の終わりから想像していた通り(期待していた通り!?!?)になってくれて、もう本当に嬉しかった。

                    まだまだ、すんなりとはいかない事は判っていますが、早くハッピーエンドになって終わって欲しいです。

                    美内先生、一日も早く次刊をお願いします! 

                    工作図鑑 手が脳を鍛える! - 夏休みに親子で楽しめる工作本です

                    0
                      評価:
                      かざま りんぺい
                      誠文堂新光社
                      ¥ 1,470
                      コメント:簡単で面白い工作がたくさん載っています。夏休み親子で楽しめる工作本です!

                      JUGEMテーマ:教育

                      いつ買って来たのだろう?旦那の本棚の中から子供がこの本を見つけてきて、時間がある時に色々おもちゃを作っていた。

                      この本の中では学校で既に作ったものを含め、簡単で面白い工作が紹介されている。

                      作者は、『手を使った遊びが脳を鍛えている・発達させる』と言って、本の中では学校の先生や大学教授のインタビューも載っている。

                      夏休み、ちょっとした時間があったら親子で、もちろん子供だけでもMy オモチャが作れる楽しい本だと思う。
                       

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