大人の授業は英語上達を望むならば目的は果たせないのでは?と言う感じです。1日に3、4時間の授業だけだとしたら短期間では間違いなくものにならないと思います。本当に勉強するつもりならばカリキュラムが明確になっていて長い時間授業がある学校を選んだほうが良いと思います。
又、夏は生徒数が増える為、授業の内容が変わるようなので行くならば夏を避けた方が良い様です。それまでは頻繁に宿題も出て、1週間に1度はテストが行われたらしいのですが8月になってからは全くなくなったと言っていました。ロールプレイの時間もかなり増えたそうです。
子供がメインでの留学になってから私の方の勉強はオマケになっていますが、自分の為の勉強の場合ならば宿泊先の環境も大切だと思いました。ホームステイの経験がないので判りませんが、日本人学生から聞いた話ではステイ先は勉強に適した環境ではない様です。1人部屋でも机はなく勉強できないので図書館に行っていると言う人もいました。2人部屋の場合はベッドが2つ置かれているだけで、その間隔もギリギリだと言う事です。本当に寝る為だけの様です。
寮(大学が夏休みの間だけ語学学校に貸出)は多少勉強する環境ではありますが、私がいた寮はシェアメイトがいても学習机は1つしかありませんし、自習室もありませんでした。米国で滞在していた学生寮は2人部屋でも十分なスペースがあり、学習机も人数分おかれてありました。寮内に自習室もありました。来ている生徒は大学進学が目的なので平日食事のあとは皆勉強していました。宿題がかなり出されていたり、テストも頻繁だったと言う事もあると思います。どこの国に行くかに係わらず、文法力や語彙力あっての会話ですので、授業しか受けない勉強方法での上達は難しいと思いました。
面白いなと思ったのが欧州諸国の人にしてみると、ティーンのクラス同様で英国留学は夏のまとまった休みの期間に利用すると言う感じのものだった事です。私のクラスに昨年も来ていたと言う人が3人居ました。同じ語学学校ではないけれど休暇の度にイギリスに来ていると言う人もいました。
それに対してアジアからの生徒は距離や渡航費用の関係で滞在期間が長い人が多かったです。最初の週に帰国した韓国の生徒が14週いた事を聞くと、欧州の生徒は驚いていました。色々な面からイギリス語学留学に対する考え方はアジア人と欧州人では異なるようです。
こんな風に書くとデメリットばかりの様に聞こえるかもしれません。しかし、良い点もあります。イギリスはイタリア人やスペイン人の生徒数が多い為、英語を話したいと思っている人達は少数派のアジア人と交流しようとしてくれるのです。
彼らの言語は単語が似ているので、自国の言葉が混じってもなんとなく判ってしまうのだそうです。私と話すのは英語を使う良い練習になると言われました。子供が一緒でも食事に同席させてもらえましたし、帰国後はfacebookを開けていたら向こうからメッセージを送ってくれる事があります。まさか私にも友達が(しかも年齢がかなり違う)出来るとは思ってもいませんでした。これが同年代だったならば、きっともっと仲良くなれるのだと思います。
どういう人がイギリスへの語学留学に向いているのかと考えてみました。文法はしっかり出来ているが会話をする機会がない中3〜高2位の学生が一番良いと思います。中3以上としたのは、15歳ならば文法がしっかり出来ていれば特例とし大人のクラスに入れてもらえる場合があるからです。勉強面では子供の話を聞く限り、日本人はティーンのクラスでは物足りないと思います。
日本では語学研修と言うと高校生が今回子供が参加したようなティーンのクラスに参加しています。きっかけを学校が作り、英語でのコミュニケーションを学ばせるためにも、私立の中高一貫校ならば中1から連れて行くのが良いのではないかと思いました。それによって海外で学ぶことが楽しいとか、英語をもっと話せるようになりたいと思えば、それ以降は自分で行けば良いのだと思います。
夏休み時間をもて余せば親は中1から大学受験を目指す塾に行かせようとします。それよりはずっと有意義な夏休みが過ごせるのではないかと思います。