朝幼稚園で挨拶を済ませて帰ろうとした時に、インド人のママさん2人と会った。「午後又ね!」と一旦門の外に出て行ったが、こちらを向いて手招きをする。どうやら自分達の午前中の予定を変更して、私達の為に時間を作ってくれたみたいだ。申し訳ないけれどとても嬉しかった。
1人のママさんの車に皆で乗り、リトルインディアで一緒に朝食を食べた。彼女達が連れて行ってくれる店は毎回違うが、いつも衛生的で冷房が効いている。いつもご馳走になっているので「今日は私達に払わせてください」と支払いの際に無理やりレシートを取った。1人のママさんは「ちょっと待って、チェックするから」と支払いの時も私達がボラレない様に側で見ていてくれた。
その後は眉毛の手入れ屋さんに行った。食事の時に2人の眉毛がとても良く手入れされているので、どうしているのかと聞いたら「お店に行ってやってもらっている」と教えてくれた。そして行き付けのお店に連れて行ってくれた。剃るのではなく糸で無駄な部分を抜いていく。RM8≒292円だった。2人とも2週間に1度通っているのだそうだ。日本なら半分はそり落とされてしまうが、インド人は毛が濃いので抜くだけで良いのだそうだ。1人のママさんが「あとは無駄毛が生えてきたらその部分を抜いて形を整えれば良い」とアドバイス迄してくれた
このママさん達と出会えて、本当に楽しく珍しい経験が出来たと思う。子供を迎えた後、もう1人のママさんが9月にある妹の結婚式に配る招待状のサンプルをくれた。「もしあなた達がこの時にいたなら、インド式の結婚式を見せてあげられたのに残念」と何度も言ってくれた。
部屋に戻り最後に電気料金の精算を済ませ、迎えのタクシーに乗ってコンドを3時に出発した。あの変なタクシーの運転手さんを断った後、毎日幼稚園迄送迎してくれた良い運転手さんだ。結局ランカウイへはKuala Kedah迄タクシーで行き、その後フェリーを利用する事にした。毎日お金にならない仕事ばかりお願いしていたが、「最後に長距離の仕事を頼むことが出来て良かったね」と母と言っていた。Kuala Kedah迄は片道2時間。運転で疲れるだろうとフォーリーブスのクッキー、金色の折り紙の折鶴、冷やしておいたミネラルウォーターを渡した。
ペナンブリッジを渡った後の景色はペナンと全く違ったものであった。しばらく走ると水田が広がり、その後油椰子のプランテーションが見えた。マレーシアに自然が多いと言うのは納得した。予定通り2時間でジェティに到着。タクシーの料金は、前に料金を確認した時はRM230〜240と言っていたのにRM200にしてくれた。乗り場迄荷物を運んでくれただけではなく、掲示板の時間や乗り場の番号迄チェックしてくれるなど本当に親切にしてくれた。「もし来年ペナンに来る時は又お願いします」と最後に握手をしてお別れした。
フェリーは1時間半でランカウイに到着した。船内では気分を悪くする人も居なかった。料金は高くなるが、ペナンからランカウイに行く場合はフェリーの本数が多いのでこの方法は悪くは無いと思う。予約したホテルに無事到着し、ホテルの系列のレストランで夕食を食べていた時に携帯の着信履歴に気づいた。なんとタクシーの運転手さんからだった。「忘れ物でもしたのかも.....」と不安になって電話すると、なんと運転手さんは、私達が無事にランカウイに到着出来たか心配で電話をくれたのだそうだ。感激した。
ペナンでは、インド人のママさん達、幼稚園のスタッフや先生、そしてこの運転手さんと言い、短期間で本当に良い人たちに出会う事が出来た。町や海が汚い、中国人のマナーが悪いetc気に入らない事もあったけれど、昨年同様良い思い出がたくさん出来た。バスでスリに遭った母も「ペナンの印象はとても良い」と言っていた。私達は単にラッキーだっただけなのかもしれない。でもこんな素敵な出会いが、私や子供を2年連続でペナンに向かわせた理由の1つなのだと思う。来年の夏も子供の学校さえ見つかれば、又是非ペナンに行きたいと思う。