いつも子供が公文の教室で勉強している間、買い物がない時は教室の隅で読書をして待っている。教室に先生は5人位いるが、宿題の添削やその合間に判らないところがある子供を教えたりと大忙しだ。見ていると『時間との勝負』と言う感じで、結構大変そうだなと思う。又先生達は、子供達が帰宅前に家に電話をしたかとか、途中寄り道して来た子供に注意をしたりとか......単なる通信教育の延長ではない子供のケアもしている。
先週の公文の時にいつもの様に本を読んでいると、先生が声を荒げて1人の生徒のお母さんと電話をしているのが耳に入った。どうやら子供は4月から小学5年生になる女の子。今の勉強に自信がないので「もう1度復習したい」と同じプリントをやっていた様だ。だがお母さんはそれに反対(どんどん先に進めたいと思っている)で、先生に苦情を言った模様だ。先生は「小学校5年生になる子供は、自分の意思がちゃんとあるので、子供と話し合いをして進めて行きたい」と主張していた。だがお母さんは、それでは納得せず随分長い間電話で話していたと思う。
............とそうしている間に、プリントをチェックしてもらおうと先生の前に並ぶ子供の列が長くなった。先生は事情を説明し「電話を一旦切らせてください」と話し合いを中断した。一方的に自分の意見を主張する親が増えていると言うが、学校の先生だけでなく公文の先生も本当に大変だなと思った。1度でも公文に来た事があるならば、先生が時間中どの様に子供と過ごしているかは判ると思う。(もしかしたら、自分の子供の事以外は全く目に入ってないのかもしれないが......
) それなのに先生とあんなに長く電話をするなんて、非常識だ。
そしてそんな親を持つ子供も可哀想だと思う。自分が5年生の頃を振り返ってみると、もう自分の意思はちゃんとあったと思う。自分の勉強の仕方迄親に口出しされたらたまったものではない。早すぎてもいけないけれど、ある程度の年齢になったら親は子供に自分で判断させなければいけないと思う。なぜならいつまでも子供を守ってあげる事なんて出来ないから。
.............と書いていたら、大ヒットしたディズニー映画NEMOでドーリーがそんな台詞を言っていたのを思い出した。子供を守っているつもりでも、実は自分が子離れ出来ていなかっただけだったりする。今は子供の親離れより、親の子離れが出来なくなっていると言う。私もそういう時期になったなら、ちゃんと子離れ出来るようにしなくっちゃ