週に2回、ほぼ同じ時間に公文の教室で子供が勉強している間に待っていると、来ている子供達と顔見知りになる。こちらが挨拶をすると低学年の子供は比較的挨拶を返してくる。大きな子程しらっとしていて、又女の子程態度の感じが悪くなっているのである意味面白い。そして一般的に言われている『子供は男の子の方が可愛い』と言うのにも頷ける。
公文に来ている子供で低学年の子は勉強の後、親が迎えに来るのを待っている。そんな子供と並んで座って待っている間に話をする。殆どの子供が学校であった事や兄弟姉妹の話をしてくれる。自分からとても嬉しそうに話しかけて来てくれるので、私もとても嬉しいし、自分の子供でなくても『可愛いなぁ』と感じる。
いつも必ずと言って良い程話をする子の1人に小学校1年生の男の子がいる。その子は、『きちんとした良い家庭で育っているのだろうな』と言う感じがする。ある時私が子供を待ちながら勉強をしていたら「勉強しているの?」とテキストを覗き込んできた。「そうなの。でもおばさんの年になるとね、なかなか覚えられないんだ。僕みたいな時にお勉強すれば、何でもすぐ覚えられちゃうんだよ〜。」と答えた。その子はちょっと恥ずかしそうな嬉しそうな顔で笑った。そして帰りがけに私に向かって「お勉強頑張って下さい!」と言ってくれた。
ある女の子はいつもおじいちゃんがお迎えに来る。その子は「外で待っていて」と言われているらしく、先生はいつも心配している。私ももしその子に何かあったら嫌なので、自分の子供が同じくらいに終った時は子供と一緒に外で待っていてあげる。その子は本当はとても人懐っこい子なのだが、少し意地っ張りな所がある。私が「おじいちゃん来るまで一緒に待っていようか?」と聞くと「大丈夫」と言って先に行ってしまう。だが階段を下りた出口の所からこちらの様子を伺っているのだ。そして私達も階段を降りていくと「〇〇ちゃんねっ......」と話掛けてくる。そしておじいちゃんが来るとバイバイも言わないで走っていってしまう。だからおじいちゃんは私達が一緒に待っていてあげている事は知らない。
「子供を見ていると家庭の様子が判る」と前住んでいた所で通っていた保育園の先生が言っていた。公文に来ている子供達を見ていると何だかそれも判る気がする。特に女の子は母親の影響を強く受けているのだなと感じる。うちは男の子だけど『私も気をつけなくてはいけないな』と思う。